こうきさん
Uさん
退職代行は、退職を代行してくれるサービスです。しかし「退職の代行」といわれても、どんなことができるのかわかりにくいですよね。
今回は退職代行の基本情報やメリット、気をつけておきたいデメリットについて詳しく解説します。利用する前に把握して、ご自身の希望通りの退職を叶えられるようにしましょう。
- 退職代行には「民間企業」「労働組合」「弁護士」の3種類がある
- 民間企業の退職代行は退職の意思や依頼者の希望を伝えるのみ
- 退職代行を利用すれば、依頼したその日からツライ状況から解放される
- 退職代行には悪質な業者もある
- 退職代行を利用するときは「料金」「サービス内容」「口コミ」をよく確認しよう!
退職代行とは?基本情報を抑えよう
退職代行とは2010年ごろから始まったサービスで、名前の通り依頼者の代わりに退職の意思を伝えてくれます。
では2010年以前には退職代行はまったくなかったのかと言うと、そうではありません。以前は弁護士が労働問題の業務の中で、「依頼者を退職させなければ危険」と判断した場合に退職代行を行っていました。
例えば会社で日常的に暴力を受けている人は、訴訟の準備をしている間に依頼者が命の危険にさらされる恐れがあります。このような場合に依頼者を退職して守っていたのです。
2010年以降になると、弁護士ではない労働組合や民間企業が「退職代行」の部分に特化したサービスとして事業を始めるようになりました。
ここまで聞くと「弁護士以外が退職代行をしたら、法律違反になるのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに弁護士制度を定める弁護士法という法律があるで、弁護士と異なり労働組合や民間企業にはできない業務範囲があります。
しかし退職代行業者が「退職を伝えること」は合法であり、退職の一手段に過ぎません。そのため退職代行を利用したことを理由に、会社から訴えられることはないのでご安心ください。
退職代行のサービス内容【運営元別に紹介】
退職代行は「民間企業」「労働組合」「弁護士」の3つの運営元に分類され、それぞれ代行できる業務範囲は異なります。
運営元 | 民間企業 | 労働組合 | 弁護士 |
---|---|---|---|
退職や本人の要望を伝える | 〇 | 〇 | 〇 |
有給消化を伝える | 〇 | 〇 | 〇 |
会社に訴訟を起こさないように伝える | 〇 | 〇 | 〇 |
退職日の調整 | × | △ | 〇 |
有給消化の交渉 | × | △ | 〇 |
未払給与・残業代の交渉 | × | △ | 〇 |
未払残業代・給与の請求 | × | × | 〇 |
退職届の代筆 | × | × | △(本人直筆が原則) |
パワハラなどの損害賠償請求 | × | × | 〇 |
裁判を起こす | × | × | 〇 |
会社から裁判を起こされたときの対応 | × | × | 〇 |
もともと退職代行は弁護士の業務の一環なので、弁護士の退職代行にできないことはありません。
民間企業ができるのは、使者として会社に依頼者の退職の意思や要望を伝えることのみです。
労働組合は団体交渉権があるので、会社との交渉ができます。しかし近頃は「労働委員会の審査を受けていない労働組合が交渉を行うことは違法である」という見解があることから、退職の交渉を控えている業者もあるようです。
退職代行を利用する際の料金相場【運営元別に紹介】
退職代行の費用相場は2~5万円ほどです。しかし実際には1万円台で依頼できるところから、10万円以上料金がかかるところまで業者によって大きく異なります。
運営元別での退職代行の料金相場は以下のようになります。
運営元 | 正社員 | アルバイト |
---|---|---|
民間企業 | 10,000~50,000円 | 15,000~40,000円 |
労働組合 | 25,000~30,000円 | 25,000~30,000円 |
弁護士 | 30,000~100,000円 | 30,000~55,000円 |
退職代行業者は「料金が安い業者=お得な業者」ではないので、注意が必要です。
例えば会社との間にトラブルを抱えている人が1万円の民間企業に依頼した場合、かえってトラブルが大きくなる可能性があります。
退職できないばかりか弁護士に依頼し直さなければならなくなると、手間だけでなく費用も無駄にかかってしまいますよね。
退職代行を選ぶときは料金よりも、先にサービス内容に目を向けるようにしましょう。
退職代行のメリット一覧
退職代行を利用する代表的なメリットは5つあります。
退職代行を利用すれば、退職の意思を伝えてくれるだけでなく、会社との連絡のやり取りも代行してくれます。
また退職実行したその日から会社に行かなくてよくなります。そのため職場で気まずい思いをしながら退職日まで過ごす必要がありません。
退職実行の日は依頼したその日でも可能です。依頼したその日から出社しなくてよくなれば、辛い状況からいち早く抜け出すことができます。
さらに退職の意思を無視するような上司や会社であっても、退職代行にはまったく関係ありません。しっかりと退職を伝えて、依頼者の希望通りの退職を成功させられるはずです。
メリット①会社と直接連絡を取ることなく辞められる
退職代行は依頼者に代わって、退職の意思を伝えてくれます。
退職の意思をつたえるだけでなく退職が完了するまでは、会社と依頼者の間に入って連絡のやりとりも引き受けてくれます。つまり会社の人や上司と直接話す必要がありません。
しかしなかには退職代行を無視して、依頼者に直接連絡を取ろうとしてくる会社もあります。万が一会社から連絡があった場合も、無理に応答しなくて大丈夫です。
退職代行に連絡があったことを伝えれば、代わりに会社に電話をして要件を聞いてくれます。
ただし民間企業の退職代行は交渉ができないので、注意しましょう。
もし会社がに「本人の意思確認ができなければ、退職は認められない」と言われてしまった場合は直接やりとりをしなくてはいけないかもしれません。
メリット②気まずい思いをすることなく退職可能
通常の退職だと退職を伝えてから退職日まで出勤しなくてはいけないので、その間職場で気まずい思いをする場合があります。
人手不足の会社での退職は「申し訳ない」といった後ろめたさから、退職日まで肩身の狭い思いをすることでしょう。
だんだん任される仕事が減っていき、最後は雑用以外やらせてもらえなくなる場合もああります。
また怖くて嫌な上司の当たりがますますキツくなったり、一緒に働いていた同僚達が突然冷たくなったりするということもよく聞く話です。
しかし退職代行に依頼すれば、退職実行されたその日から退職日までを有給消化や欠勤扱いになるようにしてくれます。
退職日まで会社に行かなくていいので、気まずい思いをしながら働かなくて済みます。
メリット③会社を即日退職することが出来る!
「即日退職可能」とうたっている退職代行業者に依頼すれば、依頼をしたその日に退職できます。業者のなかには、依頼してから最短10分で会社に連絡してくれる業者もあるようです。
またよく似た表記で「即日対応」という業者がありますが、即日退職と即日対応では退職できるタイミングが異なります。
- 即日退職・・・依頼したその日に退職できる
- 即日対応・・・依頼したその日に会社に連絡してくれるが、退職できるとは限らない
もちろん即日対応でも、依頼したその日から会社に行かなくていいようにしてもらうことは可能です。
しかし「1日でも早く会社との縁を切ってしまいたい!」と強く希望している人は、「即日退職」の退職代行業者を選びましょう。
メリット④退職の意識を無視されていても辞める事が可能
こうきさん
Tさん
退職代行を利用する人の中には、自力で退職を伝えたがダメだったという人も多くいらっしゃるでしょう。
退職を聞き入れない上司や会社であっても、退職代行は退職の意思を伝え退職を成功させます。というのも、退職代行にとって「退職の意思を伝え、依頼者を退職させること」は業務だからです。
自力で伝えようとするときは誰でも、上司のスケジュールのタイミングや機嫌を見計らって退職を伝えるのではないでしょうか。
しかし退職代行には、上司の機嫌や会社の状況など関係ありません。ただ業務を遂行するために淡々と退職の意思を伝え、交渉にのぞむだけです。
会社側も従業員からの相談や電話であれば無下にできても、退職代行業者からいきなり電話がかかってくれば無視はできません。
メリット⑤会社に出社するのが辛い状況から解放される
出社する必要がなくなれば、辛い状況から脱出できます。退職代行に頼る人は心身共に限界に追い詰められている人も、非常に多いです。
退職の相談の中では「毎日出社前に泣いてしまう」「会社にいると不安な気持ちが消えない」「毎日疲れているのに全然眠れない」といった内容をお話しされることも少なくありません。
しかし退職代行に依頼すれば、依頼したその日から会社に行かなくてよくなります。
- 怖い上司に会わなくていい
- 職場いじめで孤立しなくていい
- 意地悪な先輩に我慢しなくていい
- 自分に合わない業務をやり続けなくていい
- 無理な業務量を押し付けられることはなくなる
- 長時間の残業や休日出勤もしなくていい
辛い状況から一日も早く解放されて、新しいスタートを切れるようにしましょう。
退職代行のデメリット一覧
退職代行を利用しての退職には、3つのデメリットもがあります。退職代行のいい面だけではなく、悪い面も知ったうえで利用を決めることが大切です。
通常退職をするのに特別お金はかかりません。しかし退職代行での退職は、相場で2~5万円の費用がかかります。決して安い費用ではないので、利用した後に後悔しないようにしてください。
また退職代行での退職は急に職場からいなくなってしまいます。引き継ぎをしない場合も多いので、職場に迷惑を掛けることを避けられません。そのため「円満退職はできない」と覚悟しておきましょう。
さらに退職代行業者は現在大小150社以上ありますが、その全てが優良な業者と言うわけではありません。
適当に選んでしまうと、退職に失敗したり会社との間にトラブルが発生したりする恐れがあります。退職代行業者選びには慎重になりましょう。
デメリット①会社を辞めるのに費用が発生する
当然ですが退職代行を利用するのには、費用がかかります。普通に退職する時に費用は必要ないので、「退職代行にお金をかけるなんてもったいない」というご意見があるのもごもっともです。
しかし通常の退職が「0円」だと思われていますが、実際退職祝いのお返しや上司や先輩へのお礼・同僚へのお餞別などを考えると意外と退職までにお金を使っているものです。
また誰に何を渡すのか、どの順番に渡すのがマナーなのか、など考える労力もいります。
退職代行はそれらの手間暇を省けるだけでなく、退職の精神的負担を無くすことができます。また通常の退職は退職を伝えてから2週間は辞められませんが、退職代行なら即日で退職可能です。
退職代行を利用しての退職には費用が発生しますが、損をするとは言えないかもしれません。
デメリット②円満退社は殆どできない
退職代行を利用するなら、円満退職は諦めましょう。退職代行を利用すると、ある日突然職場から消えることになります。
職場の中には「裏切り者」「逃げた」と悪口を言う人が出てきて当然です。親しくしてくれていた人は「相談してくれたらよかったのに」とショックを受けるかもしれません。
また職場内は、いなくなった社員の業務を誰が引き継ぐのかでバタバタします。さらに辞めた社員しかやり方を知らない業務があった場合、職場は大混乱になるでしょう。
しかし円満退職できたかどうかは、転職活動や転職先には関係のないことです。あなた自身が「退職代行を使って辞めました!」と宣言しない限り、バレることもありません。
退職代行での退職で円満退職は難しいですが、そんなに気にすることはないでしょう。
デメリット③業者選びを間違えると失敗することがある
退職代行業者のほとんどは、まっとうな運営をしています。しかし残念ながら、悪質な業者が一部あることも事実です。
悪質な行為の例は以下のようなものがあります。
- 料金を払った途端、業者との連絡が取れなくなった
- 個人情報を伝えた後に、知らない会社や団体から連絡がくるようになる
- 退職手続きが終わった後に、さらに高額な費用を請求される
- 業務をしていないのに、「退職完了」と嘘をつく
退職代行を選ぶときは「料金」や「サービス内容」を確認することが大事です。またそれと同時に「口コミ」を調べて、悪い評判が多い業者は避けるようにしましょう。
失敗しない!おすすめの退職代行業者3選!
ここまでで、退職代行のメリット・デメリットについてご理解いただけたかと思います。しかしたくさんの業者のなかからご自身にベストな退職代行業者を選び出すのは難しいですよね。
ここでは、確実に早く退職したい人におすすめの退職代行をご紹介していきます。
- 退職代行OITOMA
- 退職代行バイバイト
退職代行選びにぜひお役立てください。
退職代行OITOMAは全額返金保証付きで信頼性が高い
運営元 | 労働組合 |
---|---|
利用料金 | 24,000円 追加料金一切なし |
支払い方法 | クレジットカード |
受付時間 | 24時間365日 |
即日退職 | 〇 |
未払い賃金の交渉・請求 | × |
相談方法 | LINE |
無料相談 | 〇 |
全額返金保証 | 〇 |
その他 | 退職届プレゼント |
退職代行OITOMAは、労働組合が運営している退職代行です。万が一退職を失敗した場合は全額返金保証があります。
しかし現在まで退職成功率は100%を継続しているため、創立してから一度もこの制度が適用されたことはありません。
料金は追加料金一切なしの24,000円です。退職代行の費用は2万~5万円程度なので、比較的安い料金で退職できるといえます。
また24時間365日いつでもLINEで受け付けているので、日中忙しくて相談の時間が取れない人でも気軽に相談することができます。
退職代行バイバイトはアルバイトの方におすすめ!
運営元 | 労働組合 |
---|---|
利用料金 | 16,000円 追加料金一切なし |
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込
各種決済サービス(要問合せ) |
受付時間 | 24時間365日 |
即日退職 | 〇(最短10分) |
未払い賃金の交渉・請求 | × |
相談方法 | LINE |
無料相談 | 〇 |
全額返金保証 | 〇 |
その他 | 2ヶ月間無料アフターサポート
転職サポート 退職書類取得サポート 有給消化サポート 退職届プレゼント |
退職代行バイバイトは、依頼から最短10分で退職できる大変スピーディーな退職代行です。
費用は追加料金一切なしの16,000円。労働組合の退職代行でアルバイトの費用相場は25,000~30,000円なので、破格の料金」設定だといえます。
24時間365日無料相談を受け付けているので、「今日のシフトから入りたくない」といったアルバイトの人でも、最速格安で退職することができます。
さらに転職サポートや退職書類取得サポートなどのアフターサポートが充実しているので、退職後の手続きや転職が大変スムーズです。
退職代行のメリットとデメリットまとめ
退職代行のメリット・デメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?退職代行にはデメリットもありますが、得られるメリットの方が圧倒的に大きいです。
「料金」「サービス内容」「口コミ」をしっかり確認して、ご自身に合った退職代行を利用してください。