退職代行は「依頼者に代わって退職の意思を会社に伝えるサービス」です。退職代行で無事に退職できたら、そこでサービスは終了します。
ところが利用者の心配は、そこで全て終わるわけではありません。その後も退職の書類のことや転職、様々な手続きなど新たな心配が始まります。
今回は退職代行で会社を辞めた後も心配しなくていい理由や、リアルな体験談をご紹介します。退職後が安心な退職代行業者もお教えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 退職代行で退職しても、転職先に退職代行の利用をバラされることはほぼない
- 退職代行で退職した後は会社からの貸与品をすぐに返却しよう
- 退職した後は社会保険や年金、失業保険の手続きも忘れずに
- アフターフォローをしてくれる退職代行に依頼しておけば、退職後も相談できる!
退職代行を利用したその後も心配しなくていい理由5つ
基本的に退職代行は、退職が完了したらサービスは終わりです。一方で利用者側は退職が完了したところからが新しいスタートなので、不安なことが多いでしょう。
しかし退職代行を利用して退職した後も、心配しなくて大丈夫です!心配しなくていい理由を5つご紹介します。
退職後も会社とのやり取りなどのサポートを受けられる
退職代行の中には、退職後のフォローに対応している業者もあります。
アフターフォローに対応している退職代行業者に依頼すれば「退職の書類が届かない」「書類の記載内容が間違っている」といったことがあっても、利用者本人が直接会社に連絡する必要はありません。
会社に連絡を取りたいときは、退職代行に連絡しましょう。退職代行が利用者の代わりに会社に連絡して、要件を伝えてくれます。
また転職サポートやメンタルクリニックの無料紹介など、退職代行には退職後に便利なサービスを展開仕手いる業者がたくさんあります。
退職代行のサービスをチェックしてから依頼すれば、退職後も不安なく次のステップに進めるはずです。
退職代行を「やめとけ」「クズ」という人は少ない
退職代行とインターネット上で調べると「退職代行 やめとけ」「退職代行 クズ」といったワードが見られます。しかし実際のところ退職代行に反対派の意見は年々減少傾向です。
日本労働調査組合が20歳から39歳の会社員を対象に調査を行ったところ、退職代行を知っていると答えた人は63.9%もいました。
少し前なら退職代行を知らない人のほうが多く「怪しい」というイメージが強かったのですが、とても大きな変化です。
また「今の会社を辞めるのに退職代行を利用したいか?」という質問に対して4割以上の人が「利用したい」と回答しています。
このまま退職代行業者へ肯定的な人が増えていくと、退職代行サービスが一つの退職の仕方として見られる日もくるかもしれません。
退職代行を使っても損害賠償請求などのトラブルは起きない
退職代行を利用すると「損害賠償請求されるのではないか」と心配している人もいらっしゃるでしょう。
退職代行を利用して損害賠償請求されることはないので、ご安心ください。
損害賠償請求は「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」と法律で定められています。
退職代行を利用したことが「権利又は法律上保護される利益」を侵害したと立証するのは難しく、時間と手間がかかります。
また損害賠償請求をしたとしても、支払われる金額は多くないので会社が損害賠償請求をするメリットはほとんどないです。
もし「退職代行で辞めるなら訴える」と言われていたとしても、それは一時の脅しに過ぎません。退職代行でも損害賠償請求の可能性はほぼないので、心配ないです。
退職代行を利用して転職が不利になることはない
退職代行を利用しても転職に影響はありません。というのも、転職活動の書類や面接で「退職代行」に触れることはないからです。
つまり利用した本人が「退職代行を利用しました!」と宣言しない限り、転職希望先に退職代行で退職したことはバレません。
退職代行を利用したことはバレないので、転職に影響を及ぼしようがないのです。
失業保険で生活費は賄える
転職先を決めないまま退職すると、安定した収入が無くなります。経済面が不安定になるのが不安で、退職代行に踏み切れないということもあるでしょう。
勤続年数にもよりますが、退職すると失業保険を申請できます。ただし失業保険は一般的に申請してから約2ヶ月しないと、受給開始になりません。
生活費2~3ヶ月分の貯蓄をしておくと、より不安を軽減できるでしょう。
退職代行の利用とその後の流れ
退職代行の流れは、どこの業者に依頼してもよく似ています。ここでは退職代行に相談してから退職完了した後までの流れについてご紹介します。
退職実行日に退職代行の担当者が会社に電話して、利用者の退職の意思を伝えます。利用者は何度か退職代行業者と連絡を取る場合もありますが、基本的にすることはありません。
これは知っておきたい!退職したら返却する物と受け取る物
退職をすると、返却する物と受け取る物があります。どちらも忘れると後でトラブルになる可能性もあるので、しっかり把握しておきましょう。
退職したら返却する物
退職したら返却する物は、会社ごとに違います。また勤続年数が長いほど会社から借りている物は多いはずです。
貸与品リストを作成して、返却漏れがないようにチェックしましょう。また返却は退職代行業者から「退職完了」の連絡がきたら、すぐに行うようにしてください。
退職したことに安堵して返却物を放っておくと、業務上横領を疑われてしまう恐れがあります。せっかく辛い会社から脱出できたのですから、新たなトラブルを生むのは避けましょう。
退職したら受け取る物
退職したら受け取る物は、全部で5つです。
退職書類は、退職日から約2週間で送られてきます。退職書類はどれも大切な書類なので、2週間待っても届かないときは会社に問い合わせて進捗を確認しましょう。
アフターフォローのある退職代行に依頼している場合は、退職代行業者に会社への連絡を依頼することも可能です。
退職代行で退職したその後にする手続き
退職代行は退職した後にも、手厚いフォローが可能です。しかし退職後には、ご自身でしかできない手続きもあります。
準備が整ったら、迅速に手続きしてしまいましょう。
健康保険の変更手続き
転職が決まっている場合、健康保険の手続きは全て転職先の会社が手続きしてくれます。しかし決まっていない場合は、自分で健康保険の切り替え手続きをしなければなりません。
保険の種類 | 手続きの期限 | 失業手当 | 特徴 |
---|---|---|---|
国民健康保険 | 退職日から14日以内 | もらえる | 手続きまでの期間が短い |
社会保険の任意継続 | 退職日から20日以内 | もらえる | 保険料が今までの2倍 |
身内の扶養に入る | 退職日から30日以内 | もらえない | 保険料が0円 |
退職後に加入できる健康保険は上の表のように3つありますが、国民健康保険に加入する方が多いはずです。
国民健康保険は各市町村役場で手続きできます。
- 健康保険資格喪失証明書
- 退職証明書(離職票)
- 写真付きの本人確認証(運転免許証、マイナンバーカードなど)
健康保険資格喪失証明書や退職証明書、離職票は、退職書類として会社から送られてきます。手続きの期間は限られているので、退職書類が届いたら迅速に手続きしましょう。
年金の変更手続き
退職後に転職先が決まっていないときは、年金も国民年金に切り替えます。国民年金の切り替え期間は、国民健康保険と同じく「退職日から14日以内」です。
国民年金加入に必要な書類は、以下になります。
- 年金手帳やマイナンバーカード
- 退職日のわかる書類(離職票など)
- 写真付きの本人確認証(運転免許証、マイナンバーカードなど)
国民健康保険と国民年金の窓口は、多くの市町村役場で隣同士に設置されているので、同時に手続するとスムーズです。
失業保険の申請手続き
失業保険は「退職前の2年間の間に雇用保険の加入期間が通算で12か月以上ある」人が受給の対象になります。
さらに以下の条件を満たす必要があります。
- 積極的に就職しようとする意思があること
- いつでも就職できる能力(健康状態・環境など)があること
- 積極的に仕事を探しているにもかかわらず、現在職業に就いていないこと
例えば「子供が生まれて育児に専念しなくてはいけない」という理由で退職した場合は、働けないので失業保険を受け取れません。
また失業保険の受給申請期限と受給期間は、退職した翌日から1年間です。申請が遅れると、失業保険がもらえなかったりもらえる失業保険が少なくなったりするので注意しましょう。
退職代行を利用したその後も心配なかった体験談
退職代行で退職した人は、退職完了後どのような体験をされたのでしょうか。
退職代行で転職サポートしてもらえた

年齢:20代
勤続年数:5年
私が退職代行を決定した決め手は転職サポートです。仕事がシフト制で不規則なうえ残業も多く前の会社では働きながら転職活動をするのは困難でした。それに自己分析や業界研究と言われても自分では難しいので、いっそのこと退職も転職もプロにお願いしてしまおうと考えました。休みの日に退職代行に相談して、すぐに退職したいこと、転職サポートを受けたいことを伝えたいところ、快く引き受けていただけました。結果は大満足で、次の日には出社せずに会社を辞めることができました。転職サポートは私が興味ありそうな求人を紹介してくれるだけでなく、職務経歴書の書き方や面接のアドバイスもしてくれました。しかも面接の日程調整までしてくれたので、楽に転職先をみつけることができました。自分で探すよりも確実にいい会社に転職できたと思います。
退職代行で即日退職しても後悔はなかった

年齢:20代
勤続年数:6ヶ月
私は職場の新人いじめが辛くていつでも辞められるように、お守り代わりに退職代行を探していました。それを正直即日退職に使うとは思いませんでした。退職代行を利用することになった引き金は職場のなかでも一番信用していた先輩が、嫌がらせしたり暴言を吐いたりする他の先輩達と一緒になって新人の悪口を言っているのを見た時です。信用していた先輩が率先して悪口を言っているのを見ると完全に心が折れてしまって、退職代行に連絡しました。退職代行の担当者からの返信はスムーズで、「すぐに退職しましょう」と言ってもらえました。次の日も会社に出社も連絡も必要ないと言われたのでしたがって待っていると、数時間後に「退職完了しました」と連絡をもらいました。ほっとしたのと同時にあっけなさに驚きました。きっと職場は私の悪口で持ち切りだったと思いますが、自分で退職を伝えて直接嫌がらせをされるよりずっとマシです。退職代行を使って本当によかったと思っています。
退職代行を利用しても転職先にバレることはなかった

年齢:20代
勤続年数:3年
私の会社はブラック企業で、一度退職を相談したら「退職するなら訴えてやる」と脅され、怖くなって退職代行を利用しました。無事退職できたものの会社は法律すれすれみたいなことを平気でやっているようなところだったので、退職した後に嫌がらせをされないか不安でした。特に心配していたのが転職先に退職代行を使ったことをバラされることです。退職代行に相談したところ「バレることはないから大丈夫」ということと「元職場に転職先を漏らさないように」とアドバイスしてもらいました。転職してもうすぐ1年経ちますが、バレる様子は全くないです。今は新しい職場の人達とも信頼関係がしっかりできているので、もし退職代行のことがバレても、大丈夫かなと思っています。
サービスを利用したその後も安心な退職代行業者
退職代行業者はたくさんあるので、その業者が退職後も安心な業者か判断するのは難しいはずです。ここでは退職代行サービスを利用した後も安心できる、手厚いサービスのある退職代行業者をご紹介します。
退職代行OITOMA|転職サポートまでお任せ
運営元 | 労働組合 |
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利用料金 | 24,000円 追加料金一切なし |
支払い方法 | クレジットカード |
受付時間 | 24時間365日 |
即日退職 | 〇 |
有休・未払い賃金などの交渉 | ✕ |
未払い賃金・給与などの請求 | ✕ |
訴訟対応 | ✕ |
相談方法 | LINE |
無料相談 | 〇 |
全額返金保証 | 〇 |
その他 |
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退職代行OITOMAは、2021年から運営をはじめた退職代行業者です。2022年10月までに相談実績は累計2,000名を超えています。
丁寧かつ迅速な対応に定評があり、退職完了後には退職書類の催促をしてくれるアフターフォローや転職サポートがあります。
退職から転職まで一貫してサポートしてくれるので、急な退職でも安心して次の一歩を踏み出せるはずです。
【まとめ】退職代行で辞めたその後はどうなる?
退職代行のサービスは基本的には「退職完了」までなので、会社を辞めたその後が不安になるかもしれません。特に急な退職をした場合転職先が決まっていないので、心配事は多いはずです。
しかしアフターフォローのある退職代行業者を選んでおけば、退職書類の受け取りや様々な手続きの相談をできます。
アフターフォローの手厚い退職代行業者を選んで、退職後は前向きに進んでいけるようにしましょう。